こんにちは、なまこのおやです。
・・・・・。
オンネンちゃん『ねぇザシキワラシちゃん、最近ユウレイちゃん見た・・・?』
ザシキワラシちゃん『・・・見てない・・・・ここにもしばらく来てない・・・。』
オンネンちゃん『どこ行っちゃったんだろうね?』
ザシキワラシちゃん『ホント、どこ行っちゃったんだろ・・・。』
ツキツキ『ズズズ・・・。』
・・・・・。
こんにちは、なまこのおやです。
木村金属箔粉工業株式会社さんにお邪魔しています。
取材中です。
専務さんのお話『でね、油とり紙っ知ってますか?』
なまこのおや『あっ知ってます。おみやげ物屋さんとかでよく売ってますよね。京都には、専門店もあるとか。』
専務さん『それの元祖は金箔を作る時に間に挟むこの和紙なんですよ。』
なまこのおや『えっそうなんですか?』
専務さん『この和紙は紙幣にも使われている物と同じ素材で出来ていて、劣化しにくい加工がしてあります。
とても丈夫です。この和紙で金を挟んで何度も何度も叩く。叩いて、叩いて、叩いたものを
油とり紙として使ったことが始まりなんですよ。ちょっと面白いでしょ。
使って使って使い古した物に別の価値が出て、今では取り合いになっているんです。』
なまこのおや『今で言うリサイクル、再利用ですね。』
専務さん『そうですね。でも今でいうリサイクルとはちょっとニュアンスが違いますね。
今のリサイクルといえば、物を作ってゴミが出てそれを何とかしようとしている感じがしますよね。
でも油とり紙の場合、金箔を作るたびに和紙がゴミになるのではなく、何度も使います。
何度も使って叩かれないと、油とり紙としては使えないんです。叩かれ続けると
金箔つくりとしての役目は終わりますが、ゴミにはならないのです。油とり紙として使われるのです。
よく出来ているでしょう。今ならリサイクルのしやすさを考えて商品開発をするのでしょうけど、
この油とり紙は結果として、リサイクル、再利用されていたことになります。』
なまこのおや『何かいい話ですね。』
専務さん『その昔、物のない時代には、自然にこういったことが行われていたのでしょうね。』
なまこのおや『物を大切にしていた時代ですね。』
専務さん『でね、この紙は特殊な加工がしてあって、本当に丈夫に出来ています。
だから高価な物ですし、金箔を作らないと出来ないんです。
だからほしいという人がたくさんいても、その需要に合う供給は出来ないんです。
なので、これとは別に油とり紙として作られているものが今お土産屋さんで売られているものなのです。
本来から言うと別物なのですが、いまや油とり紙というと、こうしたものが広く一般に知られています。
叩いた後の和紙を真似て作っているんですよ。金箔と油とり紙の以外な関係のお話でした。』
ユウレイちゃん『そういえば、ワタシの時代には確かになかった・・・。』
シュゴレイちゃん『あらっそうですの?』
なまこのおっさん『写真、写真。』カシャカシャ
つづく